実習生の悩み
ソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士)の養成課程には、福祉施設等で実習を行うことが定められています。
学生は実習生として「何もできない」と感じたり、自分が迷惑をかけているのではないかと悩むときがあります。
私は学生と話していて、出会った人との関係を真摯に考える姿勢が印象に残ります。
たしかに2週間や4週間で、何か実際に出来るようになるのは難しい場合もあります。
ただその時の経験がすぐに実を結ばなくても、いずれお返しする機会があるでしょう。
ご恩返しをする姿勢で教わる
お返しできる相手は、お世話になった人(実習先で出会った利用者)ではないと思いますが、次に出会う人に自分ができる支援をしよう。
そう考えれば、いまの学びに集中できるし、実際にご恩返しをする機会が待っていると思うのです。
就職してから、実習先の指導者・利用者にお礼のご報告ができると、なお良いですね。
ソーシャルな視点
出会った人との二者関係だけでなく、つながりをイメージしてみる。
それが実習生だけでなく、対人支援の仕事を始めた人たちにとっても、支援を豊かにする手助けになれば嬉しいです。
キャサリン・ライアン・ハイドは小説『ペイ・フォワード 可能の王国』を執筆し、2000年には映画化されました。
親切の輪を広げていくソーシャルアクションが描かれています。好きな作品の一つです。